日本人が感じるハンガリーに関する疑問に、日本語を学ぶハンガリー人が答えます。(これは毎年9月~12月に大学1~2年生用に開設される「日本語の正しさ1」という授業で学生が書いた作文を集めたものです。)
ハンガリーの気候は大陸性気候です。夏に野菜と果物がたくさんできます。秋から春までこれを食べるために、蓄えて、保存しなければなりません。果物からは、ジュースや、缶詰や、ジャッムなどを作るそうです。ポテトとか、りんごとか、玉ねぎとか、堅いものは涼しい所においておけば長持ちします。しかし野菜は、冷凍が最もよい保存方法です。冷凍の長所は、野菜が原形のままで残るということです。また保存料を使うことはないし、ビタミンも出ていかないのもいいです。それから、ハンガリーの主婦は、大抵仕事があるので、あまり時間がないから、この早くて、作りやすい冷凍野菜が好きになってしまいました。
ハンガリーのデパートで冷凍野菜がたくさんあります。それはハンガリー料理のせいかもしれません。伝統的なハンガリー料理はたくさん野菜を使います。大切な野菜はパプリカとトマトです。たとえばグヤーシュはとてもたくさんパプリカやポテトやキャロットなどを使っています。そして豆とえんどう豆でスープとシチューも作ります。とうもろこしでサラダも作ります。それらの野菜はよく食べられています。野菜は体にいいから、ハンガリーの子供はお母さんにたくさん野菜を食べさせられます。子供たちは野菜が嫌いです。でも大人になったら野菜が好きになります。
野菜の冷凍食品が多い理由は冬に野菜は成長しないこと、冷凍食品のほうが、生野菜より準備がかんたんだということなどです。冷凍食品の値段のほうが安いのもその理由です。野菜の冷凍食品はアメリカから来ました。アメリカの主婦が一日中台所で立っていることに反発することを始めました。それで家事が少なくなるように野菜の冷凍食品が発明されました。生野菜の場合は皮がむきにくいですし、準備も長い時間がかかりますから、冷凍食品はすぐに人気になりました。普通の野菜は無農薬野菜じゃありませんので、私も冷凍食品をよく食べます。野菜を煮たら、味もぜったいに同じだと思います。
ハンガリーのお店で冷凍野菜がたくさんあります。ハンガリーでは町に住んでいる人が多いです。その人たちはとても忙しくて新鮮な野菜を食べられません。だから、人々は冷凍野菜を買います。冷凍野菜はうちで下ごしらえをしなくてもいいです。料理して、すぐいただけます。こうやって、時間をたくさん節約できます。でも、お母さんが日曜日に冷凍野菜で昼ご飯を作るのは,あまりよくないと思います。ざんねんですが、ハンガリーで冷凍野菜の昼ご飯を食べる家族が多いです。
人々はいつも急ぎますから、野菜の冷凍食品はとてもべんりです。ほとんどの人は時間がなくて、野菜の冷凍食品はつくりやすいですからそれを買っています。たとえば、母はいつも働いていて、よく出張に行きますから、滅多にご飯をつくれません。でも、やさいなどの冷凍食品を買ったら、姉と私は簡単にご飯をつくれます。味は新鮮な野菜に比べてよくないかもしれませんが、毎日マーケットに行く時間がありません。
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