日本人が感じるハンガリーに関する疑問に、日本語を学ぶハンガリー人が答えます。(これは毎年9月~12月に大学1~2年生用に開設される「日本語の正しさ1」という授業で学生が書いた作文を集めたものです。)
市電に乗るときは乗客が座ったり立ったりして乗ります。座っているときに市電が急に止まったり曲がっても背中の筋肉と腹筋の力で体が椅子から落ちません。ですが立っていたら市電が急に止ると危いです。だから立って乗るとき吊革をどうしても掴まなければなりません。確かにハンガリーの市電や地下鉄の吊革がだいたい動きますがそれは全然危なくありません。なぜなら吊革が革で作られたものだからです。それは上の鉄格子からぶら下がっていて、それに掴まると体の体重のため革と金に摩擦力が大きくなって、吊革が動きません。それでぜんぜん危なくありません。吊革が動くことには他の理由もあります。特に朝、人が働きに行くときにバスや市電が大変込んでいます。吊革が動かなかったら、二つの吊革の下に二人以上のスペースがつくれません。しかしその二人が互いの横に立つと、他の乗客も入れます。もちろん動かない吊革の交通機関もあります。そこでは吊革が鋲で付けられています。(シャーンドル)
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